評価★★☆☆☆
あらすじ
爆発事故で妻を失い、ひとり息子も大怪我を負った中堅俳優の佐伯は、事故後の息子が異常な愛情で接してくるのを苦悩しつつも、受容していた。しかし、「息子」として接していた彼は本当の息子ではなかった…。表題作のほか、デビュー作に書き下ろしを加え、痛く、せつない愛を描いた、著者初の作品集となるラブ・ストーリーズ。
感想
デビュー作を含む短篇集。
今と作風が全然違う。
正統派ジュネって感じだ。
甘く切ないBLが多いこの時代、元気で賑やかな「子供の領分」を書いた吉原理恵子先生は、新しいBLを開拓したと言えるんだろう。なーんて思った。
収録作は「ぴすとる」「帰宅」「一枚の遺書」の3作。
一番感銘を受けたのは後書き。
作家になったきっかけが書かれている。
今は年に何冊(十何冊?)も出しているけれど、当たり外れが多いと聞く。
だらけでこの本を買ったのだけれど、新品で買っても値段が変らないのは、それだけ質の高い作品ということなのだろう。